はじめに
自然保護に関する最新ニュースをお届けします。特定非営利活動法人NRDAアジアが、長崎県五島市男女群島で47年ぶりにカンムリウミスズメの生息を再確認したという内容の調査結果を、日本鳥学会で発表することになりました。2024年の日本鳥学会は、9月13日から15日まで、東京大学農学部キャンパスで開催されます。
再発見の経緯
NRDAアジアの調査チームは、2024年3月3日から2泊3日で長崎県五島市の男女群島にある八ナグリ島で調査を行いました。その結果、47年ぶりにカンムリウミスズメの生息を確認しました。
カンムリウミスズメとは?
カンムリウミスズメは日本近海に生息する海鳥で、天然記念物に指定されています。残念ながら絶滅危惧種(II類)です。日本で繁殖するウミスズメ科の鳥7種類のうちカンムリウミスズメだけが黒潮や対馬海流の影響のある暖帯海域に生息しています。
1977年以来、長崎県五島市男女群島での繁殖期の調査が行われていなかったため、今回の発見は非常に重要な意味を持ちます。
調査の概要
- 夜間の非定量的スポットライトサーベイを実施
- 1977年の環境省調査と同じ場所で、親鳥の上陸と頭骨を採取
- 洋上および繁殖陸地で30羽以上の個体を確認
今後の展望
この発見により、カンムリウミスズメが長年同じ場所で繁殖群を維持していた可能性が示唆されました。今後は、より詳細な調査を行い、個体群数の正確な把握や保護策の立案が期待されます。
サントリー世界愛鳥基金の支援
この調査は、サントリー世界愛鳥基金の支援を受けて実施されたもので、ご支援深謝いたします。
詳細は日本鳥学会で
この調査の詳細については、2024年9月13日から東京大学農学部キャンパスで開催される日本鳥学会で発表される予定です。鳥類や自然保護に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
最後に
海鳥は海洋生態系の重要な指標生物です、カンムリウミスズメを含む海鳥の保護には、私たち一人一人の力が必要です。このニュースをきっかけに、自然保護への関心を高め、できることから積極的に行動していきましょう。
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