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NRDAアジア活動記録:2025年2月

  • 執筆者の写真: Kaz Uematsu
    Kaz Uematsu
  • 4月4日
  • 読了時間: 3分

 特定非営利活動法人Natural Resource Damage Assessment of Asia(NRDAアジア)は、2025年2月も引き続き、対馬市を中心に海洋汚染による影響を受けた野生生物の救護活動に尽力しました。



油汚染されたシロエリオオハムの救護と放鳥

 2025年2月、対馬市小浦において油汚染されたシロエリオオハムが発見され、迅速に救護されました。この個体は、どうぶつたちの病院での安定化処置後、長崎県動物救護センターへ空輸され、洗浄とリハビリテーションが行われました。

この救護活動は、航空輸送システムを活用した地域間連携によって成し遂げられました。対馬振興局スタッフによる空輸、長崎県動物救護センターでのリハビリ、そして再度の空輸による放鳥という流れは、早期対応による救護率向上を実現する重要なモデルとなりました。放鳥は監視カメラが設置された小茂田浜で行われ、その模様は記録に残されました。





2025年2月期 対馬市海鳥漂着調査

 対馬では、油汚染を含む海洋汚染の実態を把握するため、定期的な海鳥漂着調査が行われています。2025年2月にも以下の場所で調査が実施され、油汚染や死亡した海鳥が確認されました。これにより、海洋環境の現状と野生生物への影響を把握するための貴重なデータが得られました。

  • 2025年2月4日:西泊海水浴場、三宇田浜海水浴場、井口浜海水浴場、棹崎公園、越高海岸、伊奈、志多留、田之浜

  • 2025年2月5日:鹿見漁港、女連、津柳、青海の浜、木坂の浜、田、大綱、小綱

  • 2025年2月6日:水崎漁港、唐津漁港(ウミアイサ油汚染疑い)、廻漁港、仁位港、赤島大橋(シロエリオオハム釣り針)、茂木浜、五根緒(カンムリカイツブリ油汚染疑い)

  • 2025年2月7日:小茂田浜(アビ類の死体漂着)

  • 2025年2月8日:尾浦浜、安神浜、久和浦の浜、内院浦の浜、板形浜

  • 2025年2月9日:久根浜、上槻漁港の浜、小茂田浜、阿連の白浜、尾崎海岸、勝見の浦浜、太田浜

  • 2025年2月11日:小浦湾内(シロエリオオハム 油汚染)

特に、2月11日に小浦湾内で確認された油汚染されたシロエリオオハムは、2月初旬に救護された個体とは別の可能性があることが考えられます。このような調査結果は、今後の海洋環境保護活動における重要な指標となります。


今後の取り組み

 NRDAアジアは、引き続き遠隔監視システムの本格運用や、地域間の連携を強化し、油汚染による被害を受けた海鳥の救護活動を積極的に進めてまいります。また、海洋環境の保全と野生生物の保護を目指し、持続可能な活動を推進していきます。

KDDI財団との共催事業

 本活動は、KDDI財団様との共催事業として実施されています。漂着監視システムの整備や通信環境の構築において、KDDI財団様のご支援をいただいており、心より感謝申し上げます。今後もネイチャーポジティブSDGsの観点から、さらに社会貢献を目指して活動を続けていきます。





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