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  • 執筆者の写真Kaz Uematsu

パタゴニア日本支社 環境助成金プログラム 2015年第2期のご支援を受けることができました。

 NRDAアジアは2011年に引き続き、パタゴニア日本支社さんからの助成をいただくことになりました。助成対象事業は対馬で保護されるアビ類(特にシロエリオオハム)を指標としとした、海洋汚染モニタリングです。その申請文抜粋です。

「レイチェル・カーソン没後50年目の今年、国際鳥学会が日本で開催されました。学会での発表を通じて対馬で保護・収容される3種のアビ(アビ・オオハム・シロエリオオハム)の北米側の越冬海域をフィールドにしている研究者と共同研究が可能になりました。対馬で保護されるアビ類は、黄海の汚染の影響を強く受けていると推測されます。レイチェル・カーソンがDDTで示したように、食物連鎖の上位に位置するアビ類は重金属や化学物質の汚染の影響を強く受けます。黄海沿岸で生産される農産物や製品の輸出先であるEUは、生産活動に伴う環境汚染を防止する目的で、重金属4項目・化学物質2項目のモニタリングを生産者に義務づけるRoHS指令を採用しています。今回のプロジェクトでは対馬のアビとカリフォルニアのアビを対象にRoHS指令に基づいて比較分析を行います。その分析結果は、黄海の汚染状況をEU基準で評価することになります。もし黄海の汚染がRoHS指令の基準を大きく上回ることが証明されれば、黄海沿岸で生産活動を行っている国や法人に対して環境影響配慮を促すことが出来るかもしれません。」


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