2026年 対馬海鳥調査前半報告
- Kaz Uematsu

- 18 時間前
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特定非営利活動法人 NRDAアジアは、環境災害から野生生物を救い、アジアの生態系を保全するために活動しています。特に、冬の対馬は世界的に見てもアビ類などの油汚染個体が漂着する稀有な地域です。
調査の目的と背景
本調査は、OPRC条約(1990年の油汚染に係る準備、対応及び協力に関する国際条約)に基づき、海洋汚染事故への準備および対応体制維持目的として、NRDAアジアが設立以来 JEDIC の活動を引き継いで実施しているものです。
対馬におけるこの活動は、深刻な海鳥被害が認められた2006年から継続されており、コロナ禍による2年間を除き毎年実施しています。対馬近海では、例年1月から3月にかけて北西の季節風が強まる時期に、廃油の不法投棄や船舶事故に起因すると推測される油汚染被害がアビ類を中心に発生するため、継続的なモニタリングが不可欠です。
実施概要
実施期間:2026年2月3日(火)~2月19日(日)
実施内容:
* 自動車による海岸線調査
* 徒歩による漂着鳥調査(Beached Bird Survey)
調査結果
今回の調査では、以下の個体が確認されました。
海岸線調査の結果(2月19日):
小浦にて、陸に上陸しているウミアイサ1羽を確認。

同じく小浦の岸壁前において、左翼に油が付着していると思われる行動(しきりに羽繕いを繰り返すなど)を見せるカンムリカイツブリ1羽を確認。
※海鳥が油に汚染されると、汚染を気にして羽繕いを繰り返す行動が共通して見られます 。

海岸線調査LOG
漂着鳥調査の結果

生体・死体ともに0羽。
幸いにも今回の調査期間中、海岸に漂着した個体は確認されませんでしたが、小浦での事例のように油汚染の影響が疑われる個体は依然として存在しており、今後も注視が必要です。
本プロジェクトにおける海岸線監視カメラの設置び運用にあたり、多大なる資金提供をいただいておりますKDDI財団に深く感謝申し上げます。
ICT技術を活用した遠隔監視カメラシステムは、24時間体制でリアルタイムの映像を提供し、従来の巡回では困難だった悪天候時の監視や迅速な状況把握を可能にしています。
皆様からの温かいご支援が、対馬の海鳥たちの命を救う大きな力となっております。今回の調査は、3月3日まで実施予定です。











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