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  • 執筆者の写真Kaz Uematsu

キョヨン・パイオニア・オイルスピル−04

2024年4月16日、鹿児島県口之島沖で韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨン・パイオニア号」が座礁しました。この事故は、口之島の北西5キロに位置する水深5メートルの暗礁に船体が乗り上げた結果発生し、船はシクロヘキサンという強毒性の化学物質を積載していました。これと同じ船主が所有する「キョヨン・サン号」も、過去に山口県下関市沖で転覆事故を起こしています。


(出典:Vessels Lover タンカー)

4月19日、キョヨン・シッピング社は海上災害防止センターに対して緊急防除業務を発注しました。このセンターはアジアでトップクラスの専門知識と技術を持つ組織であり、迅速に対応を行っています。

4月23日にスタッフが現地に入り、詳細な現場調査を実施後、防除計画の策定に着手しました。この海域は黒潮の蛇行により特異な流れを持つため、流出した油や積荷が屋久島に漂着するリスクが増加しています。


(データー元:毎小ニュース)

また、WWFジャパンの支援を受けて、南西諸島保全に向けた詳細なデータを取得しました。鹿児島大学の上野大輔先生との共同作業を通じて、特に保護すべき地域と生物種の特定作業を進めています。



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